屋外での運動の際は、すいている場所・すいている時間を選び、人と人との距離をとることを意識してください。
一方で社会的な繫がりは大事です。人と人との距離を保つ意味では、ソーシャル・ディスタンスよりもフィジカル・ディスタンスという言葉のほうが適切に感じています。人と人との社会的繫がりは維持しながら、「からだ」同士の距離フィジカル・ディスタンスを取ることが重要です。

日本で推奨されている人と人との間隔をとる目安の2メートルは、静止状態の場合を想定していると言われています。一方、ヨーロッパの論文で、運動する場合には、飛沫が静止状態より長い距離にわたって飛ぶという知見が発表されており、運動時はもっとお互いの距離を取るべきという意見があります。

Towards aerodynamically equivalent COVID19 1.5 m social distancing for walking and running
http://www.urbanphysics.net/Social%20Distancing%20v20_White_Paper.pdf?fbclid=IwAR1LnUmU8sTTuQj1cFsVq0Kw4Zg2S1CLL_hVkLCSbyYZOzsv_-aDVGL1784

論文での結果(Blockenら)

  • 2名が前後、縦にならんで走ると、後方者があびる飛沫が最大になる。
  • 後方者が横にずれると、後方者への飛沫が避けられる。
  • 横ならんで並走するとき、1m間隔を保てば、隣同士で飛沫を浴びることはない。


運動時に推奨されるフィジカル・ディスタンス

  • 散歩やウォーキング・・・5m
  • ランニング・・・10m
  • サイクリング・・・10〜20m

ランニングなど運動時には、静止時よりも、お互いの間隔を大きく開けた方がいいでしょう。
前方を走る人を追い越す場合には、10mになる前に横へ移動し、追い抜く方法が安全かもしれません。
運動する際の参考にしてください。