夏はバカンスが1番大切!?

色々と失敗しながらも8月にベルギーに到着。週明けの月曜からは生活に必要な手続きをひとつづつ終わらせる予定でした。

まずは不動産関係は日程や時間も予約していたこともあり、鍵や電気水道関係はクリア出来ました。そして住所が決まったので、滞在許可証(ビザとは別に正式にベルギーに生活する許可証で1番大切なものです)を市役所に発行してもらうため、市役所へ。

日本では役所関係は平日大体9時から17時までやっていますが、ベルギーの市役所は半休の日がランダムに設定されており、徒歩20分かけて着いた先には閑散とした市役所。その日は午後からでした。午前に行くつもりが少し時間を時間を潰して、再度市役所へ。

窓口に着くと、パソコンが何台も置いてあるブースがあり、受付ですよと案内されました。しかし受付不能の文字が何度も出てエラーになってしまいます。何故か窓口付近にいた職員に尋ねると、まずは来所の予約をしないと当日の飛び込み相談はしないのよと言われ、日本で当たり前の先入観で行動してしまいましたが、ベルギーは予約しないと相手にすらしてみらえません。

例えば病院も予約が必要。銀行や保険、車、この後のすべての手続きは予約に始まって予約に終わります。飛び込みは本当の緊急時以外はどの場面でも受け付けてもらえません。

日本では対人での職場は相手に合わせて当然で時間が読めませんが、こちらはお客さんの方が立場が弱いので、15時に帰りたい担当職員であれば15時前に終わらせる必要があります。

家に帰り予約をするのですが、どう頑張っても10日先まで予約がいっぱい。でも5月にきた別の家族は数日だったよと教えてもらったので、何故だろう、でも仕方がないと思いつつ、10日待ちました。そしてなんとか10日後に滞在許可証をもらう申請をして、仮の滞在許可証をもらいます。

そして担当の警官が来たら次の手続きが出来るわよと言われ、とにかく警官が来るのを待ちます。人によっては1週間と聞いていたので、待ちました。でも2週間が過ぎてもまだ来ません。何故こないのか、待つのが苦手な私は警察署まで行って聞いてみました。返答はこうでした。地域の担当職員がバカンスに出ていて、3週間バカンスを取っている。そして同職員には待機人数が1000人いるため、時間がかかるだろうと。

この時ばかりは呆気に取られ何も言えませんでした。市役所の予約も何故取りにくのか、そもそも夏はバカンスで皆いないので、稼働人数が少なすぎて機能していないということだったのです。また工事も夏は全くしません。レストランもチョコレート店も営業していないお店もちらほら。ベルギーだけではなく、ヨーロッパではバカンスがとても重要です。日本の有給休暇支給平均日数は20日で取得率は50%ですが、ベルギーや周辺国(フランス、スペイン)は30日の支給日数に対し取得率100%です。休む事が当たり前、不便をかけるのはお互い様なのです。もちろん準備はかなり前から勧めるらしいのですが、やはり日本とは仕事のスタンスが違うようです。