皆様明けましておめでとうございます。
1月1日からスタートしたかったのですが、環境設定が整わず、のんびりしたスタートとなりました。今回は発信の機会を設けて頂き、ベルギーでの生活を産業医、臨床医、労働者、母親の立場から発信していきたいと思います。どうか宜しくお願い致します。

日本の方にはこんな文化もあるのかと新しい発見を、海外赴任で苦労されている方には何かの形でサポートになれればと考えております。宜しくお願い致します。

私は今回、夫の研究留学に伴い、3人の子供を連れてブリュッセル郊外の街に住むことになりました。ここに至るまでが大変色々な難関があり、会社の海外赴任とはまったく立場が異なります。自身でビザ申請や保険、不動産、車、生活に必要なことは全て準備をする必要があります。そしてお給与は出ないか、出ても薄給です。こんな悪い条件なので、最近は留学したいという方も減っています。でも私の家族は、全ての経験は未来の自分に活かせると信じて、新しいことに挑戦しようと旅立ちました。
2019年8月にベルギーに到着し、まず最初にやることは家を確認し、水、電気、水道が問題ないか。また市役所に行って滞在許可証を貰う必要がありますし、銀行や警察署にも届け出をする必要があります。

リサーチ不足だった私達家族。着いた当日が週末だったこともあり、不動産関係も全て休み、市役所も休み、スーパーも含めてお休み。こんなに全ての場所が閉まるのかと思うほど、日曜の街はゴーストタウンでした。ベルギーは第1日曜以外は全て閉まっています。お隣のドイツはもっと厳しいようで、基本的に、ドイツ国内のスーパーマーケットや小売店は営業することができない、小売店の営業時間について定める法律「閉店法 (Ladenschlussgesetz)」が導入されているのです。でも例外的に法律でもパン屋さんだけは許可されていて開いています。しかも日曜朝のパン屋さんはすごく混んでいて、皆フランスパンを大量に買っています。やはりパンは生活の基盤なんですね。

日曜全休業は宗教的な要因も絡み、日曜は必ず休める文化が暮らしに根付いていて、自分の時間や家族との時間を大切に出来る、日曜は家でのんびり過ごすと自分の次にやることが見えてくるという考えなのです。これは素敵な考え方だなと私も目から鱗でした。もちろん、週末に着いてしまった無知な私達家族は何も出来ずに近所のB &Bのオーナーに泣きついて泊めてもらいました。でもベルギーの8月に関して、すごく甘くみていました。失敗の連続の続きはまた次回に。